【中編】ライト層にこそ、ソーシャルメディア活用が適している。レピュコム・ジャパン代表取締役・秦英之

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>>【前編】いいね! 数≠露出価値。スポンサー価値を可視化する自動認証技術とは? レピュコム・ジャパン代表取締役・秦英之
>>【後編】なぜ、スポンサーシップは「コストセンター」とみなされてしまうのか? レピュコム・ジャパン代表取締役・秦英之

――ここでは、スポンサーシップ業界におけるソーシャルメディアの捉え方について伺います。ソーシャルメディアは日本だと2004年ぐらいからmixiが流行し、2007年くらいからtwitterが出てきた。Facebookも少し後ぐらいかなと思うんですけど、そこからWebに対するものさし、考え方が明らかに変化したと思います。スポンサーシップ業界では、どういう変化がありましたか?

秦 一番はやはりスポンサーをする意義、スポンサーすることへのメッセージですね。ファンがいてサポーターがいて、クラブがいて、企業団体がいて。そこにも地域が絡んできたりするんですけど、メッセージを伝える上で、これまで伝える手段はどうしても一方通行型でした。看板を買う、枠を買う、という時代だったものが、ソーシャルメディアは親和性をもたせ、ファンへの融和を促す、また接触する頻度を増やしてくれるわけです。

試合を放送して、コマーシャルがよりうまく繋がっている企業ほど訴求力があったんですけど、それには限界があるわけです。ソーシャルメディアは、自前でそれを繋げられるきっかけになるわけです。口コミだったり、興味ある情報をみんなで取り合うわけですから。人との接点をより大きくするツールとして、ソーシャルメディアは世界中で利用されているわけですね。

例えば今日の18時にニュースに出ます、というときに、昔は視聴率の高いメディアに出してやればいいんですけど、今はみんなものすごく忙しかったり、もっと言いますと母数がどんどん減っている。今はソーシャルメディアを使うことで細かく告知ができるようになり「ここに出ていますよ、こういう取材を受けましたよ、これを見て下さいね、当日になったらこう流れますよ、終わった後にユーチューブに上げてこういうのに出ていましたよ」……というように接点が増えていくわけです。

――確かに。私がパッと思いつくのはNHKPRさんですね。あのアカウントで、NHKへの印象はかなり変わりました。3.11の際、ある少年がUstreamに無断でNHKの映像を流したということがありました。NHKPRさんはこれを発見したのですが、「1人でも多くの人が助かるなら」と、独断でそのアドレスを紹介したということがありました。一方、NAVERにもまとめられてますが(笑)こういうやんちゃなコメントを活発に出してもいる。この「血の通っている感」が、企業としてのNHKのイメージ向上に寄与した部分は計り知れないと思います。

秦 ソーシャルメディアは促進剤なんです。ホームページは掲示板なわけです。来てもらわないと発信のしようがない。ソーシャルメディアはホームページとの並行基軸、口コミを広げるための促進剤です。平面だったホームページに対して、色んな角度から情報を拡散して活かせるのがソーシャルメディアの母体なわけです。

ページビュー数が多いyahoo!とかだったらトラフィックはあるんですけど、トラフィックを促進するためのプラットフォームなわけですよね。そこに人が集まりだしているので。昔の時代はテレビに出してまず国内に露出していましたが、今や優秀なところは全世界に向けて発信するようになったんですね。

例えば(サッカーの)試合は週に1~2試合がマックスです。試合の途中経過や、オフの日に見るメディアは、今まではホームページしかありませんでした。でも、ホームページを更新するのは時間も手間もかかります。毎日情報をアップできるわけでもありません。それが最適化されたのが、ソーシャルメディアです。試合自体で起きていることに対しては微妙ですが、試合前後やバックヤードで起きていること、ビハインド・ザ・シーンの様子の共有を促進できる。そこが良さでもあったりします。

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